債務不履行責任

医療ミスによる医療過誤事件を耳にすることがありますが、医療ミスに関しては民事上は一般的な損害賠償請求事件にもかかわらず、難しい面が存在します。それはには因果関係の証明が関係しています。例えば、交通事故などでは義務違反など、過失に対しての判断が分かりやすい面がありますが、医療に関しては、医師がどのような注意義務を負っているのか判然としない部分があるからです。また、交通事故では立証責任が転換されているのに対して医療ミスにおいては患者が立証しなければなりません。訴訟を行う場合においても、カルテや検査記録を確保しなくてはならず、病院側でミスを認めた場合等を除いてはとても大変な作業となります。訴訟を行う場合には損害賠償金の請求額によって相手方の医師の住所地を管轄する地方裁判所か簡易裁判所に提訴することになりますが、長期にわたることもよくあります。判決が出た場合には相手方が原告に確定金額を支払うことで解決となります。もし、相手方が支払わなかった場合には債務不履行責任を問うことがで、その場合には訴状による債権差押えを行うことができるようになります。差押え債権は給料債権や銀行債権など、どれでも構いませんが、確実に確保できる対象債権を探す必要があります。注意しなければならないのは時効の存在で、不法行為を使う場合には20年経ってしまうと損害の知る、知らないに関わらず、請求はできなくなります。

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